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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第2章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 前編〜




普通にここは電波が良好なはずなのに、相手の声にノイズが入っている

もう一度聞こうと口を開きかけた時、横から伸びてきた褐色の手が携帯の通話を切ってしまった


椎奈「えっ…」

安室「しーっ」


小さく声をあげる私に静かにするよう手で合図する安室さん


安室「圭さん、もしかしたらこの部屋盗聴されているかもしれません」

樫塚「え?!!」

蘭「でも、どうしてそんなこと分かるんですか?」

小五郎「さっきの椎奈ちゃんの携帯だな。盗聴器を仕掛けられていると、電話が繋がりにくくなることがあるんだ」

安室「さすが毛利先生」


…そういえば、こんなシーンもあった気がするな

小さく笑って小五郎さんを煽てる安室さんの言葉を聞きながら、私はそんなことを考える

盗聴器のことなんてすっかり忘れていた。とりあえず電話は今はよしておこうとポケットにしまうと、安室さんが樫塚さんを見た


安室「では圭さん。今から全部屋回って盗聴器の場所を突き止めますけど構いませんよね?」

樫塚「あ、5分だけ待ってください。散らかしっぱなしで…下着とか片付けますね」

椎奈「……」


樫塚さんがそう言って私たちに断りを入れると、彼女は足早にリビングを出て行った

そして、安室さんはどこからともなく探知機を出して準備を始め、私はそれを隣で覗き込む


椎奈「すごい…こんなの持ち歩いてるんですか?」

安室「ええ。依頼内容によっては探偵にとって必須アイテムですからね」

椎奈「へ〜」

ユキ「にゃあ〜」



安室さんに相槌を打つ私の腕の中で、ユキも興味津々に身を乗り出して探知機の匂いを嗅いでいる

どうやらそのためにユキは安室さんの手ごと探知機を固定しているようで、案外力も強く、ついに気がすむまでやらせるかと私と安室さんは苦笑いした───



そんな中、まさか彼女があのままこの家を去ったなんて、小五郎さんや蘭さんには想像がつくまい。もちろん、コナンくんが自らついて行ったことも…

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