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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第7章 〜甘く冷たい宅配便〜



コナン「喫茶ポアロの梓さんに懐いてて、夕方になるといつも餌をねだりにくるから、ポアロのところによく来るやつってことで、名探偵ポアロの友人のヘースティング大尉から名付けたってわけさ」

椎奈「へ〜」

歩美「じゃあ『大ちゃん』だね」


私は相槌を打ちながら、「君が大尉くんだったのか」と心の中で呟いた。大尉くんは哀ちゃんに撫でられていたが、ふと彼女はあることに気づく


灰原「でも、本当に野良猫なの? 首輪つけてるけど…」

コナン「元は誰かの飼い猫だったみてぇだな…」


あれれー? この会話は覚えがあるぞ〜。←

私がそう顔を引きつらせながら思っていると、突然大尉が哀ちゃんの腕の中で暴れ出した


灰原「あ!」


そしてあっという間に抜け出してしまった大尉くんは、どこかへと走り去ってしまう。───足の爪に、哀ちゃんの手編みのセーターの糸を巻き込んで…


灰原「それよりあの子、どこに行く気かしら…」

光彦「下手に道路に出て車に轢かれたら大変ですよ!」

元太「追っかけようぜ!!」

椎奈「あ、ちょっとみんな?!」


コナンくんを除く子供達が一斉に猫を追いかけていってしまう。
私も子供達だけでは大変だと思い、「あなたも行くのよ!」とコナンくんの手を引っ張ってユキを抱えながら子供達を追いかけた








私たちが歩道に出て歩美ちゃんが見つけた時、大尉くんは反対側の歩道に寄せて駐車してある『チーター宅配クール便』の後ろにいた

そして、中を確認する仕草をしてからピョンッと開いていたトラックのコンテナに入ってしまった


元太「げっ…中に入りやがった!」

歩美「大変だ!」


私たちは近くの横断歩道を渡り、そのトラックのところに駆け寄る


光彦「コンテナの中の魚の匂いとかを嗅ぎつけたんでしょうか?」

椎奈「とにかく、早く連れ出さないと!」


私はそのまま運転席の方まで行き中を覗き込んだ。しかし、宅配業者の姿はない。直接中に入り猫を連れ出すしかなくなった私たちは今度はコンテナの中に入ったのだが


元太「さ、さみぃ!!」

椎奈「そういえばこれ、クール便だから…」


冷凍車の中は、とにかく寒かった。早くここから出ようと「大ちゃ〜〜ん」という歩美ちゃんの呼びかけを何回かすると、大尉くんの鳴き声がした
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