• テキストサイズ

【銀魂】夜兎地球放浪記

第2章 会いに行くから、お姉ちゃん。


「ンなもん知らねーよ。恋愛ドラマには変わりねェだろうが。どうせそいつらだって裏ではエアコン効いた部屋でアツアツやってるよ。ベッドの上で違うダンス踊ってるっつーの。」


「てか神楽ちゃん、それ略しちゃったらオマージュしてる意味ないからね…。しかも本人達ほんとに結婚しちゃったから。これ元々書いてた当時はまだ結婚してなかったけど、書き直ししてる今は夫婦になっちゃったから若干危ない発言ですよ銀さん…ってなんで僕が作者の代弁までしてやってるんだ…。」


「でもほんとにこのままじゃ私干からびて死んでしまうネ。仕事探してこいヨニート侍ども。」

ジト目で2人を見る神楽を傍目に新八は苦笑いをした。
万事屋はいつもの事ではあるが、最近特に仕事の依頼が来ていなかった。この暑さのせいで万事屋だけではなく、かぶき町全体が皆外に出るのが億劫になってしまっているようだった。

「そうは言ってもよ。このクソ暑い日にわざわざ仕事持ってくる物好きなんてそうそう居ねーんだよ。大体仕事が来たとしても、こんな真夏日に屋根の修理だとか迷子の猫探しなんか頼まれてみろ。想像しただけでやられるわ。今日はどんな依頼が来ても受けねぇよ。万事屋銀ちゃんクールビズのため休業日でーす。」

「いや家にいたって外にいたって今日は暑いの変わらないでしょ…。でもまぁ、確かにこんなに暑いとやる気も無くなっちゃいますよね〜。春らしい気候になってから依頼沢山来ると万々歳なんですけどね〜。」


3人とも働く気がない。とにかく万事屋には、先程新八がセットした扇風機の動く音と、ドラマの再放送の音声、そして季節外れな蝉の声のみが鳴り響いていた。暑さで話すのも億劫になってしまった3人はそれぞれひたすら蒸し暑さに耐え忍んでいた。








…ピンポーン

珍しく静かであった万事屋に鳴り響くチャイムの音。3人は合わせたように一斉に目を見開き、玄関の方に視線をやった。


「オイオイ来ちゃったよ…。物好き来ちゃったよ…。」

「どうします銀さん…。確かに働く気全然起きませんけどエアコンのためにここは…。」

「いやもしかしたらただの新聞の売り込みかもしれないネ。新八、ちょっと見てくるヨロシ。」

つかさず3人は集まり小声で相談を始めた。

/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp