第3章 学校が破壊
ズドーンッと鈴華達が通っていた高校から物凄い音が聞こえた。
学校に向かって走っている鈴華とカオルは顔を見合わせて、カオルは先に走り出した。
「ちょ、速い、速いけどすぐ目の前だから良いけど」
そしてカオルは立ち止まっていた。
「えっと……学校が壊れてるんですけど?」
鈴華は学校を見て、少し息切れしながらそう言った。
「うふふふふふ」
何かカマ持って見るからに怪しい同い年くらいの女の子だろうか。多分この人が学校壊したんだろうと茂木は思ったと同時に目が赤いことに気が付いた。
「おい、お前、殺人鬼か?」
いつの間にかカオルの手には日本刀を持っていた。
「え、違うよ~」
カオルは武器を持っているのに何故かのんびりとしている、見てるこっちが冷汗が出ると鈴華は感じた。
「じゃあ、何で学校壊したの?」
鈴華は女の子に聞いた。
「ありゃ、もしかして、駄目だったあ~?サーセンwwwww」
「サーセンじゃ済まないよね?!どうすんの之??」
鈴華は知らない女の子に怒り、ビシッと学校を指さし講義している。
「まあ、大丈夫でござるよ~」
「急にキャラ変わったし……、しかも、大丈夫ってどういう事かな?ん??」
抗議してるのにイライラしてくる鈴華には怒りマークが浮かんでいた。
「それは、こうするんだよ!」
そう言っていた瞬間、壊れた学校は元通りになった。
「何を使ったんだ?」
「其れはねぇ~、創造の能力を使ったんだよ」
「如何いう能力なんだ」
「具体的には、創造した物を出したり作ったり的な感じ。後は、武器を出したりとか境界に居たりが出来る」
「随分、便利そうなモノだと思うけど流石に学校壊すな!!」
鈴華が見事な回し蹴りで女の子にクリーンヒット。
「ゲッファッ」
「取り合えず、是で良いとしてアンタ誰?」
鈴華は女の子を見ると、女の子はカマを使ってプルプルとお腹を押さえ立ち上がる。
「狂無奇 世造でごあす」
「そうなの、私は茂木鈴華。で、こっちが……」
「音無カオルだ」
「んで、世造ちゃんは、ホントに殺人鬼では無いのね?」
「そだけど……もしかして此の紅い目の事?私の目は生まれつきだよ~」
「へ~、そうなんだ。とりあえず私たちは急いでるから~~、もう学校壊すなよ!」
鈴華達は其の後、先生に勝手に教室に出た事を注意されて終わった