• テキストサイズ

【HQ】俺が恋したのは超鈍感少女だった

第3章 思い出したくない記憶





「だからね、私もう何も信じられなくなったの。
…友達からも、…家族からも…裏切られるし…。
信用できるのは、何もなかった。
…だって自分にも裏切られたら私もう…生きてけないもん…
怖かったぁ…私は弱いの…弱い自分は嫌い…でもっでもね、怖いのいやだの…」

佳奈は泣きながら言う。

良く俺に話せたな。
そんな辛い経験をしてて、我慢できたお前は凄いと思う。

俺は抱きしめ言う。
「お前は、弱くないだろ?
だってよ。今、俺と、話して自分の弱いところを言えるのは、強いからじゃねーの?
しかもみんな強くなんてない。
人は強いとこと、弱いとこ、どっちもあるんだよ。
だから、弱いところを、弱い人同士で助け合っていくのがいいんじゃねーか?
だったら弱くていいだろ?」


一年の頃、コイツがパーカーを着てたのって意味があるのか?



俺は佳奈に言うと、
服を脱ぎ、傷を見せてもらった。


でもきっと、身体のキズより、ココロのキズの方が痛いだろうな…


「でね、泣くと怒られるから泣かなかったの…
だから…テツローは怒らないの?」

だからさっき、謝ったのか。

だったら、泣いていいってことを教えてやんないと…だな

「なぁ佳奈…
泣くのは、感情の一つなんだよ。
だから泣いていいんだ。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、
人間にとって大切なことだ。
な?泣くって大切なことだろ?
ただ、佳奈見たいなヤツは笑っていた方がかわいいだけで、泣いちゃいけないのはおかしい。」


すると、佳奈は、安心したように深い眠りについた。

/ 308ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp