第1章 Linaria~この恋に、気づいて~
「公然わいせつ罪で死ねぇっ!山崎ィィっっ!!」
カチャっ。
「え、えぇっ!?ちょ、意味解らないんですけどォっ!」
てか、ココ病院ですからぁぁぁっッ!!
「…チッ」
やっと山崎を仕留めるチャンスを逃した俺は舌打ちと共にバズーカをしまう。
「気持ち悪い顔して何してんだ」
あぁ、気持ち悪いのは元からか。
俺がそう言うと山崎は一言余計と言いながらもニコニコしながら経緯を話す。
「あぁ、ちゃんに飲み物を差し入れようと思いましてね」
ちゃん、桃のジュースが大好きみたいで、可愛くないですかぁ?それで、それで…。
ザキの話は止まる事を知らない。
しかも、何時の間にかちゃん付け…。
ウゼェ。
俺は山崎の話を打ち切る為、土方さんが三秒以内に戻らねぇと切腹させんぞ、コラと言い、嘘を付いた。
「あー、飲み物は俺が買って置くから財布は置いて…」
俺が言い終わる前に山崎は置いて行く訳ないと抜かしやがった。
ザキの癖に生意気な。
山崎は俺に小銭を寄こすと桃ですよと念を押し未練がましそうに去って行った。
「桃、ねぇ…」
やっぱりお子ちゃまなんですねィ。
イメージ的には桃の〇然水。