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里親本丸、始めました。【刀剣乱舞】

第16章 迷子の猫



主を横抱きしていると腕の中の主がどんどん冷たくなってくる

一瞬本当に主は生き返るのか?とか考える

息してないし心臓も動いてない
本当に死んだ人だ

政「じゃあとりあえず審神者は五虎退を離してちょうだい」

「...っ」

薬「それは出来ねぇお願いだな
弟をその本丸に渡す訳ないだろ
それにここは不正なんかしてないそうじゃないか?」

政「私もそう思ってたけどそれは間違い
問い詰めたら吐いたわよこの子。」


後ろから縛られた女が飛んできて地面に転がる
政府の裏切り者だ扱いはかなり雑でスーツが所々破けていて髪の毛はボサボサだ


「...っ...」

「政府ちゃん」

「...はっw
本当にその顔ムカつく
私が本当にあんたの事好きだと思った!?
ばっかじゃないのwただの暇潰しよ!五虎退の痛がる声も最高よねw
本当にここの本丸の奴ら滑稽だわ!w」

政「口を慎め」

「い"っ!」


高笑いする女の頭を政府が踏みつけて審神者を睨む

政「五虎退を離せ」


もうその言葉に反論するやつは居なくて審神者の腕が緩んだのか五虎退がこちらに向かってくる
後ろからのそのそと1匹の虎もやって来る

五「あるじ様...!」

大「大丈夫だそのうち生き返る」


五虎退に目線を合わせるようにしゃがむと
ポロポロ涙を流しながら血だらけの主の腕を触る
虎が俺と主の頭をスンスン嗅いで来てそっぽを向いたと思ったら姿勢を低くしてこちらを見てくる


五「大倶利伽羅さん疲れちゃいます
虎さんの上に、乗せてください」

大「ありがとうごこ」


主を虎の上に乗せると虎が立ち上がる
政府の方は俺達が話している間に話が進んでいたようだ
男士もいつの間にか全員揃って政府の説明を受けている


政「この審神者はこちらで処理しておくわ
新しい審神者をこちらに送るからよろしくね
五虎退は里親本丸の方で引き取るわ
その方が暮らしやすいと思うから
みんなそれでいいかしら」


全員無言で頷いたり俯いたり
五虎退を見るともう決意したような顔で迷いは無いようだった


大「五虎退は責任もって引き取る
心配は要らない」

一「ごこ」

五「いち兄、ごめんね
新しい僕と仲良くしてね」

一「大倶利伽羅殿、五虎退をよろしくお願いします
それに、そちらの審神者殿に無礼な真似を...お許しください」

大「あぁ、気にするな」
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