第2章 私とあなたたち
夏月は手を離すと
そのままずりずりと
ソファーに座る私に寄りかかってきた
『おーもーい!』
夏「わりぃわりぃ」
めっちゃ棒読みだよね?
絶対思ってないよね
恭「ほら夏月行きますよ」
夏「うーい」
そういって離れようとした夏月からは
フワッといい匂いがして
夏月の方を見ると
真っ黒なスーツに白のワイシャツを
ボタン開けて着てて
う~む
エロいぞ
恭「夏月、奏時間ですよ」
夏「それじゃ、行ってくるな」
『うん!行ってらっしゃい!』
恭「ありがとうございます。
今日は5時頃には帰ってこれますので。それでは行って参ります。」
奏「新婚さんみたいだね!
この二人がいなければもっといいのに...」
夏「なんかいったか?
くれぐれもなんかあったら連絡するんだぞ!まぁ、蓮が居るから大丈夫だと思うが...」
『今日は蓮さんが送りじゃないんだね!』
奏「今日はね!恭くんが運転手なんだってー!」
恭一郎くんが時計を
ずっと見てるのは無視して
とりあえず3人を送り出した
ドアがガチャっと閉まり
鍵を閉めて...と
蓮「行ったの?」
『ふぇ、ふぇぇい!』
うん、自分でも驚くぐらい間抜けでしたね...
寝癖のいっぱいついた頭
いつまにか蓮さんが後ろにいた