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片思いから始まる恋

第5章 最強のライバル出現?


結局前回と同じように

帰りの車の中で眠ってしまった

かめちゃんの横顔を見つめて

黒くてきれいな髪を撫でていると…



その静かで幸せな時間を邪魔するように

かめちゃんのスマホが着信音を鳴らし



びくりと体を震わせ

目を覚ましたかめちゃんは

自分のスマホを取りだし

画面を見つめたまま

少し悲しそうな顔をして…



「大丈夫…?」


そう聞いた俺に



かめちゃん「うん、何でもないよ(笑)?

ただの友達からのメール…。」



そうぽつりと呟いて

スマホを鞄にしまう…



「何かあるんならちゃんと言うてな…?

どんなに頼りなくても…

俺はかめちゃんの彼氏なんやから…?」



さっきまでの楽しそうな顔とは違って


笑っているのにどこか辛そうで…

今にも泣き出してしまいそうな…


そんなかめちゃんの顔を

少しでも笑顔にしてあげたくて


そう言って

うつ向くかめちゃんの髪を撫でると



かめちゃんは何も言わずに

ただ俺の胸に顔を埋めた…
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