第1章 「出会い」
「ちゃんと僕、わかってるよ、、、、」
「う、、うん」
「だって、僕のお姉ちゃんみたいなものだもん!!」
「、、、、、っ」
「大丈夫、僕がいるよ」
──
────
幕が下りる。
「終わっちゃった」
優太役、本当に素敵だった。
目がキラキラしていて、本当に目の前にいて。
あの笑顔と可愛さがずっと輝いていた。
さらに好きになってしまった。
余韻が冷めないが、すぐに荷物をまとめて外へ出る。
劇場を出ると少し雨が降っていた。
「傘、持ってきてよかった、、、」
急いで傘をさし、楽屋口を探す。
「ここ、、かな?」
濡れないようにプレゼントと手紙を守りながら、ひたすらいつきくんを待つ。
「結構出待ち、いるんだなぁ」
ファンの多さで鬱になりそうだった。
でも、
「早く会いたい。」
その気持ちの方が強かった。