第32章 ゆめのなか
S side
生放送の歌番組終わりの楽屋。着替えながらボンヤリ考える。今日はこれで全員仕事終わりだったはず。たまには皆で飲みたいなぁ。
着替え終わったタイミングで目の前が真っ暗になり手足が押さえつけられる。
「うわぁー!!ちょっと何!?」
バタバタ暴れても身動きが取れない
目隠しされたまま誰かに抱えられ誰かに手を握られ誰かに足を掴まれている。
俺を抱えて歩き出したコイツら。
暴れたって疲れるだけだ
大人しくしよ。
だって楽屋に一緒にいたのコイツらだけだし。
今、俺にこんなことしてるのは間違いなく嵐のメンバーなんだから。