第8章 I knew it only after I lost.

叔母さん夫婦には感謝している…

楽しい思い出も沢山ある…




それでも、俺にとっての家族は
もう杏樹ただ一人なんだ……。



『杏樹…　　　俺を置いていくなよ


一人にしないでくれよ…うぅ……』





俺は、杏樹の棺の前で崩れ落ち
泣きじゃくって


叔父さんに抱きかかえられて……





俺はすぐに仕事復帰したけど、

ずっと心の中は空っぽで………






けど、和也が

和也に出会えて


彼がそんな俺の空っぽの心を満たしてくれた
んだ。