第2章 20分前の気まずさ
面接の時間より20分も早く着いてしまい、
屯所前でオドオドしていると…
門番
「何か用?」
怖そうな隊士さんに話しかけられてしまった。
みわ
「…こんにちわ」
私は一応深々と頭を下げた。
門番
「…あ…どうも」
隊士さんも私に頭を下げてくれた。
みわ
「2時から女中の面接を受ける予定の佐藤みわですが…
少し早く着いてしまいまして……」
門番
「あっ!2時から面接の佐藤さんか!
副長から聞いてる聞いてる…
中に入って正面の部屋で待っててだってさ。」
私の話を聞いていた門番さんは、
すんなり屯所内に私を入れてくれた。
みわ
「ありがとうございます」
門番
「頑張ってな」
みわ
「…頑張ります」
私は門番さんに一礼をし屯所の玄関に向かった。