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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


【first.】







雨は強くなる。

「しかし、三成君も、家康君も遅い」

彼らは何をやっているのか。

家康君が探しに行ってから随分と時間が経つ。
僕にとって時間はかなり貴重だ。
一秒たりとも、無駄には出来ないと言うのに。

僕は筆をゆっくりと硯に降ろし、ふと外を眺めた。

長かった…。

そして、今日…。


「やっと…」



そう思いふけていると外が騒がしくなる。

この音は…

家康君と忠勝君だ。

僕は執務を中断し、自室の前の廊下へと出る。

「家康君、キミは…」

もう少し静かに、と言葉を繋げようとし、彼を見ると、その異様な出で立ちに驚く。

「半兵衛殿!説明は後だ!」

家康君は彼女をと言い、ゆっくりと僕に預けた。

家康君が抱き抱えていた人物の姿。
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