• テキストサイズ

【R18】あなたは誰を選びますか?

第6章 揺れる揺れる




ななし 『ほら、シャーロットもこう言ってるし。何もなかったですよ』




「……………………。」




沈黙が続く。
それを最初に破ったのは末っ子だった。




ナーシャ 「なぁ〜んだ。僕ったらてっきりシャーロット兄様が夜這いでもしたのかと思っちゃった。」

レイ 「怖い夢を見たシャーロットを寝かしつけて下さりありがとうございました。」

ジョシュア 「いや、添い寝も十分問題だが!?」






みんなに笑顔が戻りピリピリとした空気が柔んできた。


よかった。
とりあえず納得してくれたみたい。





アッシュ 「シャーロット、ごめんね〜。俺ったら勘違いしてたよ。でも添い寝なんて…生意気な奴になったねぇ」




そういってシャーロットの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。




アッシュさん、顔ひきつってますよ…。





ナーシャ 「僕も今度ななしちゃんに添い寝してもらおー」

ななし 『え、ちょっ、それは…!』

ジョシュア 「おい、ナーシャお前まで…」

ナーシャ 「えーー。いいじゃん別に〜。」





わいわい皆んなが楽しそうに話す中、一人ポツンと立っている人がいた。



アベル 「………。」



全くしゃべらないアベルが気になり私は声をかけた。



ななし 「アベル?どーした?」



声をかけられハッとなったアベルが私を見る。
その顔には怒っているようなでもどこか寂しそうな感情が浮かんでいた。


なんて顔してるの…。




ななし 『アベル……』



パシッ!!



ななし 『…っ!?』




心配になった私はアベルに触れようとしたが、振り払われてしまった。





アベル 「…お前、俺に嘘ついてないか…?」





心臓がドクドクと脈を打つのが早まる。

そんな私をアベルはキッと睨みつけていた。




/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp