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思春期が止まらない-HQ-

第2章 君だけ 赤葦京治






『京治、どうしたの』

下校中。

上の空だったのか
話しかけられて少しびっくりする


「何がですか」

『ぼーっとしてたよ、考え事?私ほうっておいて?』

眉をへの字にして苦笑する

可愛い

「……疲れて頭がぼーっとしてましたすみません」

『んーもう、しょうがないなあ
ほら、先輩が手繋いであげる!』

俺の手を取り、指を絡める

絡まった指、手を上に持ち上げ

彼女の手の甲にキスをする
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