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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第9章 アイ(家康)


俺の心にいつの間にか入ってきた愛。
あんなに真剣に、真っ直ぐに、純粋に気持ちを向けてきたら、
好きにならないわけないでしょ…。

ただでさえ、可愛いと思ってたんだ。

本当は、幸せとか、そういうの要らなかった。
愛なんて目に見えないもの、俺は信じないって思って生きてきたんだ。
思い込ませて、ごまかして、蓋をして。

でも、愛に出会って、その手に触れてしまえば、
幸せを求めずにはいられなかった…
強くなる事だけ考えてきたのに。

こんなに誰かを求めた事なんてなかったから、
加減もわからない。
毎日甘やかしても甘やかしても足りなくて…。

愛が泣いて、笑って…そうやって俺の心を乱して…
二人でいるうちに、世界ってこんなに色づいてるんだって気づいた。

たまに、一緒にいても不安になる。
あの無防備な笑顔、誰にでも向けるから…

だから、温もりを感じてても、
いつも愛が消えてしまうんじゃないかって思う時だってある。

だから、今回だって本当は行かせたくなかった。
ましてや、春日山城の近くへなんて。
しかも、あんなに嬉しそうに…なんなの。

佐助に会えるのがそんなに嬉しいの、あんたは。
なんで俺がこんなみっともなく嫉妬しなきゃいけないの…。

よりによって三成と一緒なんて。
でも、やっぱり俺はあんたが笑ってるところを見たいんだ。

愛が悲しそうなところを見たくないんだ…
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