第4章 白石蔵ノ介
今日は、3-2のクリスマス会。
みんな楽しそうにしとるなぁ~。
「白石。なんで、そんな外から見とるんや?こっちこいや。」
謙也がわいわい騒いどった輪の中からわざわざ出てきて俺を誘ってきた。
「おぉ。ありがとうな。みんなテンション高すぎやろ。」
「年に1度の行事やからな、楽しまな損やちゅー話やろ。」
「せやな。ほなら俺も楽しませてもらうとするわ。」
俺と謙也はわいわい騒いどる輪の中に入って行った。
女子A「忍足くんに白石くん、どこ行っとったん?」
おんなじクラスの女の子にいきなり話しかけられた。
「ちょっと、白石呼びにいっとったんや。今から、なんかするん?」
女子B「うん!あみだくじで当たった人がサンタの格好してお菓子の追加の買い出しに行ってもらうの~。」
「なんや、おもしろいことするなぁ~。俺的には謙也のサンタの格好見たいけどな。」
「なんで、俺がサンタの格好せなアカンねん。あみだくじや言うとるやん。」
「そうやったな(笑)」
男子A「じゃあ、あみだくじやるから全員集合!」
みんな集まってきてあみだくじ引きをすることになった。
まぁ、俺は特にくじ運強ないから当たる事はないやろ~。
男子A「みんな名前書いたか~?じゃあ、結果発表しまーす。」
「なんか、謙也当たりそうやな(笑)」
「なんとなく、俺もそんな気がしてきた…。」
男子A「えーっと、我が3-2のサンタクロースは白石くんとさんです!!!!」
えっ?まさかの俺???
男子B「じゃあ、サンタクロースに決まった白石くんとさんはお着替えタイムに入ってください!はい、衣装!」
俺とさんはサンタの服を渡された。
「白石くん、くじ運強いな(笑)」
「さんもな(笑)」
さんと話しとったら謙也がきた。
「残念やったな、白石。俺はお前のサンタのコスプレ見れるとは思ってなかったわ。お前がサンタの格好したらほんまただの変態やからな(笑)」
謙也はやたらニヤニヤしている。
いっつも自分がこんな役やから嬉しいんやろな。
「うっさいわ、アホ。…まぁ、着替えてくるわ。」
ハァ…。くじで決まったからしゃーないな…。
…って、さんはもう着替えにいったんかな?
謙也が話しかけるから…。
俺も着替えるか…。