第1章 主と一緒
俺は主の特別…だから‥?
「主、俺……は――」
「ん?なぁに、長谷部。」
スパーーーーーン!!!!
襖の勢いよく開く音と同時に、耳が割れるような大声が部屋に響く。
「主さぁーん!帰ってる?見てこの馬糞!どうです?今日は頑張ったんですよー!」
「すまない…止めたんだが。」
「ははは!どうだ!驚きの量だろ!?‥いや、俺も驚いたぜ!」
「は!?え……その手のって…ずお!何持って来てるのっ!!?」
叫びながら逃げ出す主に、それを追う不届き者達が、ドタバタと大きな音を立てて部屋を出て行く。