第2章 君と一緒
「この本丸が出来てからまだ一ヶ月しか経ってないのに、もっと長く一緒に居る気がするね。」
「うん、そうだね。」
君は思っている事がすぐに顔に出るよね、今は誰の事を考えているのか‥当ててあげようか?
天井を見詰めて柔らかく微笑んだ主ちゃん。今みたいに穏やかな笑顔の時は、大体彼の事を考えてるんだろうな。
長谷部君の事。
「…ねぇ、主ちゃん?加州君には秘密って言われてたんだけどさ、長谷部君が来る前、僕達で“長谷部避け”してたって言ったら驚く?」
驚いて瞬くと、口をへの字にした主ちゃんがこちらを向く。あはは、怒っちゃったかな?