• テキストサイズ

【HQ】虹色の青春

第1章 cloudy





あのね。私ね中学の頃からクロが好きだったの。

もちろん恥ずかしくて告白なんてできなかったけど、
でもそれは今も変わらなくて
高校生が終わろうとしてるのに
まだなにも言えないままで、






でも、気づいたらクロに彼女が出来てて
少し照れながら報告しにきたクロを見たときは
正直笑えなかった。


でも、せめて言葉だけでもと思って
おめでと!って一言。それでよかったのに私、意地っ張りだから、


おめでと!あんな可愛い子泣かさないでよ?
お幸せに〜!








馬鹿だよね。
そんなこと思ってもないくせに、


でも、彼女が出来ても相変わらず仲良くしてくれるクロがいて
それが嬉しくて、


だから、好きな想いを諦めきれないままで

ましてや、研磨と別れた後2人で帰ることも多くて
笑い合いながら話が尽きないぐらい喋って
楽しかったの。
クロも同じくらい楽しいのかな?
もしそうだったら、



もしかしたら‥。
なんて考えちゃって、







今は無理。でもいつかは‥‥


なんて期待して。




嬉しかったから、
楽しかったから、
期待してたから、
好きだったから、





本当に好きだったから、









素っ気なくされるのがすごく辛い。


分かってるんだよ?
自分が悪いこと。


だって彼女持ち好きなんだもん。
無理じゃん。




分かってる。

でも、

好きな想いは、そんな簡単には消えなかった。




















研磨は、何も言わずに
ただ真剣に私の話を聞いてくれた。
そのおかげで
今までの想いを全部言ったおかげで少しスッキリした。





研磨はほんと優しいなー。
知らず知らずにいつも支えてくれる。


私の方が年上なのに、情けないな。







でも、実際
研磨は誰よりも早く気持ちの変化に気付く。








だから、
このとき改めて研磨には敵わないなって思った。

/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp