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【HQ】虹色の青春

第4章 rainy〜岩泉〜







「徹が好き。」


「「…… 。」」




少しの沈黙。


それを最初に破ったのは岩ちゃんだった。




「ああ、わかった。……おい、クソ川。椿泣かせたらお前の顔に飛び蹴りするからな。」


「え⁉︎ひどい!岩ちゃん何⁉︎俺に恨みでもあるの⁉︎」


「あるに決まってんだろ。」


「もー、いくら椿ちゃんが俺のこと好きだったからって〜」


ドカッ!


「蹴るぞ。」


「もう蹴ってる!イッタ!脛はなしでしょ⁉︎」


「知らん。」





相変わらずだった。



岩ちゃんがどんな反応するのか正直不安だった。


でも、変わらずいてくれた。










私は


徹の努力を見せないところとか、
なんだかんだ言ってすごく心配性なところとか、
バカ言って笑わせてくれるところとか、
サプライズとかやって驚かせてくれるところとか、


何より、

あんなに可愛い子がたくさんいる中で
こんな私を好きだって言ってくれるところが


好き。


大好き。



ずっと前から好きになってた。



でも、言えなかった。
周りの子たちが可愛過ぎて、



嬉しくてしょうがない。


これからは徹の彼女として隣に居られること。




ほんっとうに嬉しい。



そう思っていたら、


ふと、岩ちゃんと目が合った。




気まずい。


でも岩ちゃんは私の目の前まで来て一言。




「幸せにな。」






笑顔でそう言ってくれた。



思わず泣いてしまった。


こんなにいい人なのにって

でも選んだのは私で
後悔もない。


だから、素直に受け取った。



「ありがとう!」





満面の笑みで。


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