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【HQ】虹色の青春

第2章 sunny




初めて会ったのはいつだっけ?


ああ、清子のと喋ってたときだったかな。

西谷くんは清子のとこまで一直線に走ってきて思いっきりスルーされてたの覚えてる。

あんな印象的な子はいなかったもの。




そのあと
この美人な方は誰ですか⁉︎なんて言ってたね。

ちょっと嬉しかった。


清子とは親友みたいなものだったから
自然と?必然と?
西谷くんと会うことが多くなった。




君は年下で
私と身長変わんなくて
年の近い弟みたいだった。







だから恋愛対象だなんて思わなかったな。





私の好きな人はクラスで人気者。
明るくて話すことなんでも面白くて
スポーツもできちゃうカッコイイやつ。



一年くらい前かな?


その人に告白した。



でも、今でも返事はもらえないまま。


もう忘れてるよね。
きっと。


でも、まだ諦めきれなくて
ズルズルと想い続けてる。




いっそのこと振ってくれればいいのに。


きっとその人にとって私はそれくらいの存在なんだなって思っちゃう。






それでも好きなのは
彼の気まぐれな優しさのせい。




ずるいなあ。







「椿!これ、使え。」


そう言って渡してきてくれたのはあったかいカイロだった。

こんな寒い帰り道。明らかにその人の方が寒そうなのに
私にカイロをくれた。


渡したらすぐに走って帰っちゃった。




バカヤロウ。


好きになってくじゃん。




なんで優しくすんのさ。

だったら返事、返してよ。




いつになっても次の恋に進めないまま。

やだなあ。


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