第7章 音駒高校
「宮城の高校から来ました、苗字 名前です。よろしくお願いします」
新しい学校に新しいクラス、当たり前だけど知ってる顔はない。
「じゃあ、あのデカイのの隣な。でも、苗字は小さいから見えないか?」
「あそこで大丈夫です」
先生の言うデカイは、本当に周りと顔のある位置が違っていた。
1番後ろの列の窓側に座れば、隣からの視線に顔を向ければ
お、大きいっ。
向こうにいた頃は月島くんが一番大きかったけど、この人オオキイ。
「名前ちゃん!名前ちゃんって呼んでいいっ?てか呼ぶ!」
なんか似てるなぁ
「俺は灰羽リエーフ!リエーフでいいよっ」
日向と
先生がいなくなってからというもの、転校生が珍しいのか
「肌超綺麗だね!ノーメイクなのに超可愛い!!」
などの嬉しいお言葉をいただいたり
「LINEしてる?」「彼氏いる?」などの質問攻めにあった。