第14章 未来から来た孫
さっき私が学校から帰ってきたら、孫を名乗る男の子、玲央くんが窓から来たのだ。50年後の未来から来たらしい。
「本当に?本当に孫?」
「うん!」
「私のお兄ちゃんの名前は?」
「お兄ちゃん?おじいちゃんじゃなくて?」
「おじいちゃん!?」
私はびっくりした。なぜお兄ちゃんでおじいちゃんなのか。
「相沢蓮でしょ?おじいちゃんの名前くらい分かるよぉ。」
「あの、それが私のお兄ちゃんの名前なんだけど…」
「おばあちゃんにとってはお兄ちゃんかもしれないけど、僕にとってはおじいちゃんだよ。」
「???どういうこと???」
「びっくりするかもしれないけど、おばあちゃんは、おじいちゃんのお嫁さんなんだよ。」