第13章 私だけを愛して!
私はスッと立ち上がり、美奈子さんとお兄ちゃんの間に行った。
「私のお兄ちゃんなの!私のお兄ちゃんを取らないで!」
「あら、ヤキモチかしら。そこまでお兄ちゃんの事が好きなのね。」
「私は・・・お兄ちゃんの事は・・・お兄ちゃんとして好きなんかじゃない・・・恋愛感情として好きなのっ!!」
「姫香お前・・・」
「あらぁ、ブラコンさんねぇ~。蓮、こんな妹どうなのぉ?」
「オレは・・・姫香の事は・・・同じだ。恋愛感情として好きなんだ!姫香!」
お兄ちゃんはそう言って私にキスをし、私を抱きしめた。
「ごめんな・・・お兄ちゃん間違ってた。姫香、お前しかいないからな・・・ということだから冨野、帰ってくれ!!」
「・・・っ!!」
お兄ちゃんにそう言われて美奈子さんは逃げるように帰った。