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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第18章 パパと呼ばないで!?(5)


~智side~

この間翔くんに、さくらが熱にうなされながら母親に会いたいと言っていた事を聞き、さくらのためにも母親を早急に探さないと…と思い始めた矢先

智「怪しいやつ?」

翔「うん、店の前でうろついてたんだ」

潤「あ、ここ2、3日見かける…他のお客さんの迷惑になるのに…」

雅「もしかしてあれじゃない?何か二人下にいるよ」

そう言われて便利屋の事務所の窓から覗くと確かに怪しいやつがうろついていた

雅「こっから水でも掛けようか?」

翔「ただうろついているだけだからなー…下手するとこっちが悪くなって後々面倒だ」

すると、下を見ていた潤が突然

潤「あっ、やば!」

智「どうした?潤」

潤「和が帰って来て、今絡まれてる!」

雅「何だって!?」

智「翔くんと潤はここにいて!翔くん!岡っちに連絡して!」

翔「わかった!」

俺と雅紀は和也の元に急いだ

和「ちょっと!離して下さい!!」

男①「へぇー可愛い顔してるなー」

男②「いいじゃねぇか、ちょっとくらい」

和「嫌だって言ってるでしょ!俺は男ですよ!」

男①「いい加減この辺うろつくのも飽きたしな。美味しい特権があってもいいよな」

男②「そういう事だな。あっち行こうぜ」

和「やっ!離し…」

智「お前らがどこ行こうが勝手だけど、和也は置いてってもらおうか」

男①「なんだー?お前…」

和「智兄さん!雅紀兄さん!」

雅「和を離せ!!」

雅紀は和の腕を掴んでいる男に近寄り、男の腕を引っ張った

男②「イテテテテっ!?」

雅「和に何かしてみろ!腕の一本や二本じゃ済まないぞ!」

男①「おい!こんな事してただですむと思ってるのか!?」

岡「ほーぅ、どうなるんだ?」

智「岡っち、早かったな」

岡「ちょうどここに来てる途中だったからな」

男①「なんだ!?てめえは!」

岡「俺?俺はこういうもの」

そう言って岡っちは男の顔面に警察手帳(じゃなくてあれ何て言うんだっけ?)を突きつけた

男②「お、おい。行こうぜ」

男達は岡っちが警察と解るとそそくさと退散して行った

雅「和、大丈夫か?」

和「雅紀兄さん…」

智「とりあえず、中に入ろうか」

よほど怖かったのか、雅紀は震えている和の肩を抱いて中に入った

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