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私と彼との関係 R18

第2章 夏の話


お風呂からあがって、連れてこられたのはヴィクトルの部屋だった。

時計を見てまだ少しのんびり出来る時間がある事を確認したので、もう一眠りしたいなーと、考えた所でふと、昨夜、玄関に残してきた姉と弟のことを思い出してしまった。


きっと私達がエッチしたこと分かってるんだろうな。
あーあ、家族にそういう事知られるのって嫌だなぁー、勇利は純粋だからもしかしたら気付いてないかもしれないけど、いやでも心配して私の部屋に来ようとした所をお姉ちゃんに止められてる可能性が…むしろ止められずに部屋の前まで来ちゃって気付いた可能性も?やだ、そうだったら恥ずかしすぎる!!


そんなことをぐるぐる考えて、元凶の(…ということにしてほしい)男の胸に頭をぐりぐり擦りつけた。

「エリ、くすぐったいよー、またエリとしたくなっちゃうからそういう可愛い事はまた今度して」

「あ、はい」

くすくす笑いながら耳元でそんな事を言われると、照れ隠しで行っていた行為の筈なのに更に照れる。
というか元々は貴方がしていた行為なんですけどね…
この美しい男はいったい私の心臓をどうしたいのかな?爆発しそうなくらいドキドキいってるよ?


その後ヴィクトルは大人しくなった私を静かにベッドに降ろすと、自身も横たわり、私の頭を胸元あたりにくるように抱きしめると、そのまますやすや寝息を立てて夢の国へ旅立っていった。

この人寝付きめっちゃいいな。羨ましい。

正面から抱きしめられているので、ヴィクトルの心音が聞こえるのが落ち着くなぁ、あと私も彼も裸だけど、人肌ってあたたかいなぁ

お姉ちゃんと勇利は、うん、もう過ぎたことだ、起きてから考えよう。

なんて、そんなことをぼんやり考え、やがて私も眠気に襲われ、意識を手放した。

それからの話だけど、のんびり起きてきた私の顔を見た勇利は顔を赤らめながら小さな声でおはようと挨拶してきた事にショックを受け、さらにお姉ちゃんにあんたら家ですんのはいいけど、もうちょい声抑えな。なんて春からずっとバレてなかった行為が明るみに出てしまった事に心に多大なるダメージを受けた。
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