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私と彼との関係 R18

第1章 はじめの話


今でも夢だったらよかったのにと思っている。

私の名前は勝生 恵利、趣味はバレエで、今年25歳になったどこにでもいるただの一般人。
生まれは佐賀県の長谷津市、そこにある温泉旅館ゆ~とぴあかつき。そこが私の生家。
家族構成は、父、母、姉、弟の5人家族。弟は日本で唯一、男子フィギュアスケートの特別強化選手で、私の…いや、日本の誇りだ。

人間誰しも秘密があると思うけど、私には最近特に誰にも言えない秘密が出来てしまった。
それは弟が尊敬するフィギュアスケーター、ロシアのリビングレジェンドことヴィクトル・ニキフォロフと大変不本意ながら体の関係を持ってしまっている事と、それについて脅迫されている事。


一番最初に彼に犯されたのは確か温泉on iceから少し経った頃だった。

いつも通りに家の手伝いをして、くたくたになった私は自室でぐっすりと眠っていたのだけれど、身体を揺さぶられる感覚と、下腹部に広がる甘い痺れに目を覚ました。

「っ…ぁ、ゃんっ、な…に?…いやっ…やめ、てっ…っ」

だれか!
大きな声を出そうと息を吸い込んだところを大きな手で塞がれた。
頭上から聞こえたのは日本語ではなく英語だった事もあり、始めはパニックで分からなかったけれど、あとから思い出すと「静かに、皆が起きちゃうよ?見られてもいいの?」と彼は言っていた気がする。

「…ヴィクトル?」

部屋は真っ暗で確信は無かったけど、今この施設にいる人間の中で、わざわざ英語で話すのは彼しかいない。

「そうだよ、やっと目が覚めた?おはようエリ、全然目を覚まさないから俺我慢出来なくて、もうエリの中、何回か出しちゃったよ」

ゆるゆると腰を動かしながら彼は「ふふ、お寝坊さんだね」なんて、喜色を浮かべた声音で囁いた。

この人は何を言っているのだろう?
私たちの関係は勇利の姉と勇利のコーチ。もしくは同居人。
それも一週間ほど同じ家にいただけでたいした会話も交わしていないし、それこそセックスなんてするような仲じゃない!
そもそも彼レベルのイケメンならば女なんてよりどりみどりのはず。どうして私がこんな目にあっているの?
そんなことを考えていると、ズンッと奥を穿たれて思わず声が出そうになったが、まだヴィクトルの手が口を塞いでいたのでくぐもった声が漏れただけで済んだ。
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