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【HQ】繋がる縁の円

第20章 やっぱり派手なのがお好き


無事に優勝出来た私は、開会式の前から壇上に呼ばれて、準優勝の女性と、ここから観戦。
主催が同じだから、副賞として賞品贈呈があるのは納得してるけど。
最初から入れ替わるのが目的なんだから、観戦は好きな場所からさせてくれ。
さっき知り合ったばかりの女性に話し掛けられても、何を返せば良いのか分からない。

しかも、この人から提供される話題が…。

どこのチームの誰が格好いい、とかで。

私が興味を持てるような事柄じゃなかった。

最終的には、私がさっき一緒に居た男を紹介してくれ、とかまで言われて、尚更喋る気にはならない。

機嫌も下降していくばかりで、相変わらずの笑顔になっていた。

そんな中でも大会は始まり、知り合いの2組は順調に勝ち進んでいく。

このまま何事も無く、昨年と同じ決勝になれば良いと途中までは思っていたのだけど。
もし、今年は秋紀達が勝ってしまったら、私がこんなに目立つ事をした意味がない。
優勝は、木兎さん達でなければならないのだ。
本来やりたい事を思い出すと、応援するチームが変わり。
私が見ているのは、木兎さん達だと気付くと秋紀の士気が落ちて。

決勝に進む前に、秋紀と赤葦さんは敗退した。
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