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イケメン戦国パラドックス★

第4章 【伊達政宗・準備編】


もっとゆっくり見たかった麗亞だが、今日の目的をはたと思い出し、これ以上皆を待たせてはいけないと思い誘惑を断ち切るように立ち上がる。

「ごめんなさい、でも今日はお使いのお手伝いなのでまた今度ゆっくりときますね。」

にっこりと微笑んでその場を後にする。

店「暫くここにいるからまた来てくださいよ。」

露店主の声に振り返り店主に会釈をすると、後ろ髪をひかれつつも、その場を後にする。

政「欲しかったんじゃないのか?あれ。」

「ううん、綺麗だと思ったけど私なんかじゃ似合わないよ。うふふ、もっとおしとやかな人じゃないと。」

そうこうしているうちに、市を通り過ぎて町外れにやって来た。
そして一軒の家にたどり着く。政宗はその家の方に足を運ぶと。

政「おう、いるか~例のモノ取りに来た。」

そう玄関先で声をかけると中から人が出てくる。

町「おお、政宗様、わざわざすまん事です。本当はお届けに行かねばならないのですが。」

政「あぁ、気にするな。」

中から出てきた年配のお爺さんが、家の裏手に案内すると。引き車の上になにやら袋詰めになったものが積んであった。

町「引き車まで政宗様にご用意していただいたので助かりました。」

政「じゃこれ、代金な。」

そういうと、その爺さんにお金が入った袋を渡した。

町「ほんに、有り難い事です。しかしこんなに沢山何に使われるのですか?」

政「あぁ、ちょっとした催し物にな。すまないなこんなに沢山用意してもらって。こっちこそ助かった。」

そういうと幸村たちの方を見る

政「幸村、佐助これを俺の邸宅まで引いていってくれるか?」

幸「これをか・・・。」

佐「まぁ、これも仕方ない乗り掛かった舟だ幸村。頑張ろう。俺は後ろから押すから幸村は前宜しく。」

「大丈夫? 私もなにか手伝おうか?」

心配そうな顔をして二人を見る麗亞だったが

政「大丈夫だ俺もいる。手伝うと逆に危ないからお前はついてくるだけでいい。」

「う、・・うん。」

政「じゃ、ありがとな。また何かあったら頼む。」

お爺さんにそう告げると四人は邸宅へと。荷物を引いて向かった。

幸「政宗さんコレなんですか?重いけど・・・。」

政「まぁ、着いてのお楽しみだ。」
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