第8章 誰と行こう?
「じゃあね!」
駅のホームでりっちゃんと別れる。りっちゃんは別の電車だから私一人なんだ。
私が電車を待っていると、ベンチに座って参考書を読んでいる真くんがいた。真くんダメ元で誘ってみようかな・・・
「真くーん!」
「はい。」
「あのさ、良かったら明日私と映画見に行かない?明日までなんだ・・・」
「・・・何の映画ですか?」
「えっ・・・えっと・・・ラブストーリー!」
「ごめんなさい。私はそう言った映画は興味無くて・・・」
・・・やっぱりか。
真くんはダメなのは分かってたけど、他はどうかな?
改札口から枢くんが走ってきた。そうだ!枢くんはどうかな?
「枢くーん!」
私が枢くんを呼ぶと、いきなり手を握ってきた。
「なんだい?○○姫。もしかして何かのお誘いかい?」