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俺らのマネは地味子さん。

第9章 SIX





ー大倉sideー

24時間のメインパーソナリティが発表され、日に日に仕事の量が増えた。
それに伴い、プライベートな時間が削られていく。
特に、亮ちゃんは激務ぽい。
疲れた表情をよく見かけていた。


「亮のヤツ、大丈夫か?」

そんな時に歌番組で一緒になった、嵐。
櫻井くんが俺に話しかけてきてくれた。

「亮ちゃんは特に忙しんですよ」

セットチェンジの間、時間を潰す。
出来るなら早く帰りてぇ。
そんな気持ちが膨れ上がってた。

うん?
小走りに近付いて来る白元さん。
普段ならこんな時は、絶対に近付いて来ない。


「大倉さん、この後の撮影ですが延期になりました」

「ほんま?!」

白元さんから嬉しい知らせ。
だったら、今日の予定はこれで終わりじゃん!

「はい、このまま帰っても大丈夫です。
が、丸山さん達はダンスの振りを自主練する予定になってます」

それって・・・

「もしかして、俺にも行けって言ってる?」

「もしかしなくてもそうです」

ガーンや。
帰りたい、帰って寝たい。


「・・・関ジャニのマネージャーさん、名前何だっけ?」

「白元あずみと申します。
いつもお世話になってます」

櫻井くんに一礼する白元さんを俺は、唇を突き出し睨み見る。


「大倉さん、睨んでも恐くないです」

「だって・・自主練やん。
俺、自主練しとーない」

屈んだ俺は、白元さんを見上げて見る。
大倉スペシャル上目遣い。
これで落ちなかった女はいてへん。

「・・大倉さん、ダンスが完璧でしたら練習しなくても大丈夫ですよ」

「・・・鬼や」

この笑み・・
俺のダンスが出来てへんって知ってねん。
鬼やで鬼っ!!




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