第6章 THREE
そこまでわかってんのか・・
事務所も鬼や。
わかってるヤツにやらせて。
そんな汚れ仕事、山田あたりにやらせればええねん。
「村上さんは、いつも通りに接してください。
私は大丈夫ですから」
仕事と割り切れば出来るものなんか?
それとも、まだ俺たちと日が浅いせいか?
考えが読めない。
「着きましたよ」
考え込んでいたらいつの間にか車はマンション前に到着していた。
まだ、何か話してたい気もする・・
が、これ以上何を言っても無意味だと直感した。
俺に出来る事はさっき、白元さんが言った通りいつも通りにする事以外なかったんや。