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俺らのマネは地味子さん。

第5章 TWO






思わず呟いてしまった。
だって、こんなのコントでしか見た事ない。


12月末 大阪
後、数時間で第二部が開演する。
そして、後数十時間で新年を迎えるこの日。

その衝撃は、持っていた鞄を床に落とす程の威力。


「・・・寿司、だよね?」

ステージ裏に置かれた衣装。
芸人が来るのか?と思ったがそんな予定は無い。
だとすれば、これを着るのはあのメンバー達。

私は、足早にステージ裏を抜け楽屋へと足を進めた。



ートントントンー

ノックをし、室内に入る。
一部での熱気と余韻が残るメンバー。

とりあえず、コンビニで買った物をテーブルに置き、渡していく。


「丸山さん、チョコです」

「ありがとう」

「錦戸さんはお茶とガムです」

「・・どーも」

「安田さんは苺プリンですね」

「ありがとう」

「村上さんは、コーヒー。
横山さんは普通のプリンでしたよね」

「おん、ありがとな」
「そこ置いといて〜」

「大倉さんは、唐揚げです」

「ありがとう」

「渋谷さんはコーヒーと飴です」

「・・・おん・・これ、甘めやで」

「ブラックもあります。
でも、喉の調子が悪そうなので甘めも一応買って来ました」

渋谷さんが甘い物が苦手だとは、知っている。
だけど、念のために買ってきた微糖コーヒー。

連日の収録やコンサートで喉の負担はおそらく、溜まってる。
いつもとはちょっと違う、違和感を感じていた。



「・・・ありがと」

返事でペコっと頭を下げると私は、山田さんと一緒に控えておく。
メンバーを見守る以外する事はない。
後は、メンバーとスタッフに任せるしかなかった。


「すばる、喉調子悪いん?」

「あぁ、ちょっとな・・」


心配そうに渋谷を見つめる横山さん。
メンバーも心配に見つめる中、渋谷さんは大丈夫だと明るく笑っていた。






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