第1章 私が不幸になる日まで
いつの間にか、私は林くんを目で追ってた。
中2の席替えで席が近くなってから。
毎日のように話しては笑い合うから…
そして今日も
祐都『おはよ、春日』
遥『うん、おはよう^^』
その挨拶だけで心が温かくなるの
祐都『あのさ』
林くんが口を開く度に顔が火照り始める
彼が話しかけてきてくれてるってだけで心がけきゅーっとなって
顔が熱い
目を見て話せないくらい照れちゃって。
そんな毎日が続いたら良かった
林くんは運動神経抜群で(勉強は苦手)クラスマッチなんて大活躍しちゃうの
『林くんかっこいい!』
無意識に口から出る本音
誰にも聞こえない小さな声で
本当に本当に大好きだった
席が近くなって、一緒に話して笑うだけで、こんなにも好きになってる
目が合うだけで期待して
1人でウキウキして、いま考えたらばっかみたい
あんなことになるなんて思ってなかったから