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城宮家と兄妹

第6章 ‐5‐





今日はヒナタくんとカオルくんと、
俺と詩乃で出かけることに。


ヒナタくんは嬉しそうに詩乃と
手を繋ぎ歩いていた。



「僕しーちゃんと結婚する!」


「ほんとー?ありがとうー」


なんて、まるで幼稚園児と話すみたいに
詩乃は話していた。


なんいうか、ヒナタくんだから可愛いんだな



「ばっかじゃねぇの。
 結婚できるわけねぇじゃん、ねえ?」


カオルくんは頬を赤らめ見上げた。
どつやらヤキモチ妬いているようだ。


どいつもこいつも詩乃が好きだなあ。


「ふふ。どうだろうね」


「あーちゃんは賛成なの?
 ヒナタが詩乃と結婚すること!」


「兄ちゃん的には反対だけどな」




そりゃそうさ。



今まで過保護な兄バカだったんだ。
簡単に嫁なんかにやってたまるかって話。


「…ヒナタは本気なんだ
 本気で結婚するって言ってやがる。」



無理だよ、



なんて横でずーっと言ってるカオルくん。




「カオルは、詩乃のこと嫌いか?」


「…ううん。嫌いじゃない。」




やっぱり好きなんだなあ、と



しみじみ詩乃の人当たりの良さを
感じた瞬間だった。














 
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