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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第6章 我慢……


俊side

兄ちゃんが入院して2週間が経った。
和也さんはその間もずっと来てくれたし、一緒に兄ちゃんのお見舞いにも行ってくれた。
和也さんってなんでこんなにしてくれるんだろう……
兄ちゃんの親友だから?
でも、こんな事されたら僕好きになっちゃうかもしれない。

最近、少し寂しい……
何となく理由は分かる。
だって兄ちゃんが近くにいない。
家に2人でいる時は抱きついてくれたり、軽くキスもしてくれた。
でも兄ちゃんは入院中だから流石にできない。
家にいるのは和也さん。
兄ちゃんと和也さんが重なって見える。

「俊くーん、お皿出してー」

「はーい。」

キッチンに皿を持って行き和也さんの後ろに立つ。

兄ちゃんと同じ背中……
大きい……

ギュッ……

「?俊くん?(汗)」

「!ごめんなさい!!」

つい抱きしめてしまった。
駄目だよ……我慢しなきゃ……
兄ちゃんが帰ってくるまであと1週間と少し。
歩けるようになってきたって言ってたから1週間もかからないかもしれない。

僕らはいつものようにご飯を食べ終え、お風呂に向かった。
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