第27章 不機嫌と暁の予知夢 / 織田信長
舞の中が信長のモノに合うように、ぐねぐねと動く。
それだけで堪らない快感が走り、信長は舞の目を見つめながら、一言吠えた。
「……っ出すぞ…………っ」
どぴゅっ!ごぷごぷごぷ…………っ!
瞬間、音を立てて突き抜けた。
全てを吐き出し、朦朧する頭で舞にしがみつくと、舞も信長の背中に腕を回す。
耳元で信長が荒い息を吐くのを聞いて……
舞はくすっと笑った。
「……何がおかしい」
「仕方ないお父さんですね、もう」
「なんだ、それは」
「これじゃ先が思いやられます」
その言葉に信長は一瞬呆気に取られた顔をして……
やがて、むすっとして舞に言った。
「俺に堪え性が無いと申すか」
「違うんですか?」
「貴様の事になるとそうかもな」
「子供に嫉妬しちゃ、駄目ですよ?」
「それは知らん。 急に母の顔になるな」
我儘な言い方に、舞は苦笑する。
そして、ぎゅっと信長を引き寄せた。
「これから楽しみですね」
「そうだな」
「幸せ……です」
「……ああ」
二人は見つめ合い、笑いあって……
これから来る幸せの訪れに、心を膨らませたのだった。
終