第17章 Border Love / 信長、政宗
その後。
天守の入口で、政宗は呆けながら、信長に呼ばれるのを待っていた。
勝負はまだ続いている。
今頃、舞は信長の手で、めちゃくちゃに喘がされていることだろう。
(俺、結局何をしたかったのかな)
勝負の事も舞に告げず、信長の手から助けてやる事も出来ず……
一度舞を抱いただけで、何故か満足している自分がいた。
(舞が幸せなら、何も自分の手の中に置いて置かなくても)
変に、そう思えた。
と、その時……
「政宗、お待たせ……」
消え入りそうな声で、舞が中から呼びに来た。
きちんと身なりも整って、今さっきまで、まぐわっていたとは思えない。
政宗は一回舞の頭を撫で、二人で天守の中へと戻る。
中では信長が胡坐して待っており……
信長もまた、身なりを整え、いつもの風格を漂わせていた。
「政宗、座れ。 舞も政宗の隣でよい」
政宗が絨毯に腰を降ろすと、舞も隣にかしこまって正座をした。
「……舞」
「は、はいっ」
信長様に名前を呼ばれ、舞の背筋が伸びる。
「全ては先程話した通りだ。 さぁ、舞。 俺と政宗、好きなほうを選べ」
(舞……)
よほど困惑するだろうと思い、政宗は舞の顔を伺う。
しかし舞は、凛とした表情で信長を見つめていた。
そして、口を開く。
「私が選ぶのは……」
*ここから分岐します。
政宗、信長、好きな方をどうぞ。
政宗ルート P184〜
信長ルート P191〜