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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第16章 ゆりかご揺れる夜には / 豊臣秀吉




「はっっくしゅんっ!」


秀吉は、豪快にクシャミをした。

舞の具合が良くなってから数日後。
秀吉は病の床にふせっていた。

舞の風邪が、ばっちり移ったらしい。



「お粥出来たよー」
「あー、悪い」


襖を開けて、舞が入ってくる。
看病してもらったお返しと、今度は舞が面倒をみてくれている。


「はい、あーん」
「自分で食えるから大丈夫」
「だーめ、やらせて」


舞は意外に頑固だ。
冷ましてもらって、粥を食べていると、舞がふふっと笑って言った。


「早く良くなるといいね」
「まったくだ。 お前に世話焼かれるなんて……」


そこまで言って、秀吉はある事を思いつく。


「一晩で熱を冷ます方法あるぞ」
「え、どうやって?」
「お前を一晩中抱けば、沢山汗かいて熱下がるよ」
「な……っ」


舞は絶句して、口をぱくぱくさせた。
そこにすかさず唇を重ねる。

甘く舌が蕩けていき……

やがて、音を立てて離れた。


「いい考えだろ」
「どこが……っ」
「一番熱下がる気がするんだけどな」
「もう……っ、大人しく寝てて」


(かーわいいなぁ、もう)


秀吉は苦笑して、今一度舞の顎を捕らえる。
そして、ゆっくりゆっくり唇を重ねたのだった。











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