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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第2章 臆病なその奥 甘蜜編/豊臣秀吉



「おかえり、舞」
少し身体を起こし舞を見ると、胸元にしっかりしがみついている。
きょとんとした顔をしていたが、声を聞くや否や、目元を釣り上げた。


「もう、起きてたの? 寝ちゃったのかと思って、がっかりしてたのに」
「お前が可愛い声で呼ぶから起きた」
「絶対嘘だ」


たわいもないやり取りが楽しい。
手を離し、そのまま舞の髪をくしゃりと絡め取った。


少し濡れた、艶やかで柔らかそうな髪。
火照って上気した、赤い頬。
薄い夜着からは、体温が直に伝わり……

秀吉は、だんだん鼓動がうるさくなってきて、中心に熱を持ってきたのを感じた。



「秀吉さん?」



急に黙り込んだ秀吉に、舞が不思議そうに声をかける。
その唇の動きですら、何か妖艶なものに見えた。



(…俺もヤキが回ったな)



「秀吉さ……わっ」


秀吉は身体をゴロンと180度回転させた。
自然に舞は布団に転がり込む。
それに覆いかぶさり、舞の顔の横に腕をついた。



「あ……」



舞の顔が真っ赤に染まる。
「……顔赤いぞ」
「だ、だって」
舞は顔を背けた。
「なんか、恥ずかしい……」
「これからもっと恥ずかしい事するのに?」


秀吉の一言に、耳まで赤く染める。


……可愛い。



「んっ……」


秀吉は衝動のままに、舞の顎を掴んで自分の方に向き直させると、そのまま唇を塞いだ。

吐息ごと奪うように、深く口付ける。

舌を絡めと取ってやると、舞の身体から力が抜けたのが解った。


「ん、はぁ……秀吉さんっ…」
そのまま唇を滑らせ、耳たぶから首筋を甘噛みする。
舞の口から濡れた声が漏れた。




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