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sing sing sing!!!《短編集》

第12章 おそ松さん《3:松野カラ松》




「俺はまでも傷つけてしまったのか」


落ち着いてダイニングテーブルに座る
の前にプレートやコーヒーを出しながら
思いつめた様な声でカラ松が言う。


『うん、朝からもうボロボロだよ
来週から、ツナギで着てくれるとありがたい』



「分かった」



『それじゃあ、頂きます』


パチンと両手を合わせ机を見れば
香ばしい香りのトーストには
適量のマーガリンが塗られており

丸皿には、カリカリのベーコンと
要望通りの、美味しそうな
半熟の目玉焼きが乗っている。

箸で破れば、トロリとオレンジ色の黄身が
流れ出しそれを白身ごとベーコンで
包み込み口へと運ぶ。



とろりとした玉子の食感と
カリカリとしたベーコンの塩気が
マーガリンを塗ったトーストにとってもよく合う



カラ松はがご飯を食べている間
テーブルの向かいに座りコーヒーを飲みながら
にこにこと優しい笑顔でを眺めている

トーストにかじりつきながら
上目遣いにカラ松へと視線を向ければ


はっとした顔を見せ
「トーストを食べるもとってもキュートだ」
コーヒーカップを掲げ
本日二回目のキメ顔を作る




コーヒーでトーストを流し入れ
ご馳走さまでした。と両手を合わせカラ松へと
顔を上げた





『カラ松の目玉焼きは世界一だね
グレートだったぜ!』




カラ松に負けんばかりのキメ顔で
ウインクをかませば

カラ松は驚いた様に目を開け
ポポポと音が鳴る様に顔を赤く染める





『や、そんなに赤くなられると
やった私の方が恥ずかしいんだけど‥』






「すっすまない!」





はクスリと笑うと
リビングを出て支度を始めた。


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