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境界線。【安室透夢小説】

第19章 和訳せよ “Lover is a worrywart”


くのえside


「先生はいないんですか?恋人とか、指輪はしてないですけど、もしかして結婚とか?」

「恥ずかしながらまだ独身で。」

NAME5#は少しだけ居心地が悪そうに左手の薬指を撫でた。

「少し前から片思い中の女性はいるんだけどね。」

「そうなんですね。どこで出会ったんですか?」



「....職場かな?」

たしかに、最近は同じ学校の教員同士の結婚という話もよく聞く。
柊は私が小学生の時も周りの女教師から好かれていたように感じた。


「応援、してますね。先生のこと。」

「ありがとう。」

そう言って 柊は微笑んだ。












食事を終え、私たちはお店を出る。
この後柊にどこか行きたいところはあるかと質問されたが、今日は夕方から用事があったことを理由に特にないと伝えた。


「本当に送らなくていいのかい?」

別れ際 柊が尋ねる。

「まだ明るいし、大丈夫です。お食事ご馳走さまでした。今日は楽しかったです。」

「僕も久しぶりにお話できて嬉しかったよ。」

「じゃあ、また」





そう言って 柊と別れると少し早足で家に向かった。


今日は夕方に 翠くんの大学のお友達と会う約束をしていた。
あぁ、楽しみだなぁ。早く会いたい。


つづく
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