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境界線。【安室透夢小説】

第19章 和訳せよ “Lover is a worrywart”


安室side

「え、今なんて?」

ここは喫茶ポアロ。
閉店時間を少し過ぎ店内には僕と くのえさん、それから梓さんの3人しかいない。

「....だから、その。今週の土曜日に 柊先生とランチに行かないかって誘われていて。」

柊。 くのえさんの通っていた学校の教師。
人当たりの良さそうな男ではあったが。
というか、 くのえさんはどうしてそれを俺に?
まさか....




「....まさか、行くっていうんじゃないだろうな。」

「そのつもりですけど?」




..............................................。









「....じ、冗談?」

「冗談ならもっと面白いこと言いますよ。」




恋人が知らない男とランチ.....普通に考えて反対だが、相手はかつての恩師。
それも彼女の幼少期のことを考えると積もる話もあるのかもしれない。
だが、それを含めても断固反対したい。
何か下心があるんじゃないか?
だいたい、ただの教師がなんだって今頃.......


「.....俺としては行って欲しくはないんだけど....」


「どうしてですか?」

「どうしてって、 くのえさんのこと信頼してないわけじゃないけど、恋人が自分の知らない男と2人で出かけるなんて、気分のいいものじゃないだろう。」

「....うーん。困りましたね。実はもうOKしちゃったんです。」

「は?」

「久しぶりですし、お昼だからいいかなぁと思って。」

「....昼だからとか、そういう問題じゃぁ...」


「安室さん、どうしてもダメですか?」

くのえさんが上目遣いで俺を見上げる。

「....ダメとかそういうことが言いたいんじゃなくて、というか、どうして俺に話したんだい?」

気持ち的にはダメだけど。

「....黙って行くのはなんだか申し訳なくて...。あ、また誰かに声をかけられるのを心配してくれているなら大丈夫ですよ! 柊先生が車で送ってくれるって話してましたし。」

車の中で2人きりだと...

「な.....。ダメだ!断固反対!!!!」







「..........あ、あの〜2人とも?....そろそろお店閉めたいかなー...みたいな。」




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