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境界線。【安室透夢小説】

第5章 アリスの罪状は?




コナンside

安室さんと別れ、俺たちは目的地のスーパーに着いた。
くのえは店内に入ると、室内とは不似合いな大きな帽子を脱ぐ。



安室さんの突然の一言に驚いたが、
公安の仕事中にわざわざ話しかけてきたこと、あのカマのかけ方、間違いねぇ、何かに気づいたんだ。



「コナン君、ご飯、何にしようか。」

「ぼく、なんでもいいよ。」

「そーいう答えが一番困るんだよー。安室さんにも聞いとけばよかったなぁ。」

「....なんで、断らなかったの?」

「....安室さんのこと?」

「絶対、疑われてたよ。」

「....関係ないよ。私のこと疑ってたとしても、私のことを嫌ってるわけじゃないから。私ね、私にどんな形であれ好意を抱いてる人はその人が例えどんな人でも大好きなんだ。だから、いいの。だから、断らないの。」

「...........。」

「いま、理解できないって思ったでしょ。」

くのえがモテる理由がわかったぜ。
そりゃ、勘違いする奴もいるわな。



くのえとそんなことを話していると、スーパーとは合わない組み合わせの2人がいた。

「目暮警部に白鳥刑事だー!どうしたの?」

「ん?やぁ、コナン君。」

「何かあったの?」

「へ、あぁ、なんでもないよ。白鳥くんと差し入れを買いになぁ。な!白鳥くん!」

「..え、あぁ。そうなんだよ。」

「....こんにちは。コナン君の知り合いの...刑事さんですか?」

くのえの顔を見ると目暮警部の表情が一瞬固まった。

「...........君は。 結城 くのえくんか?」

知り合いなのか?

「....そうですけど?」

くのえの顔を目暮警部を知っているという顔ではない。

「警部、お知り合いですか?」

「....昔、少しな。......行くぞ、白鳥くん。」

そう言って警部たちは行ってしまった。


第6章につづく
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