第2章 【松】おそちょろ生態観察日記
「チョロ松も飲むか?」
「じゃ、交換」
はい、と自分の分を差し出してくるチョロ松。
いやまあ、兄弟だからさ、嫌いな物食べさせあったりするから割とこんなん普通だけど。
二人きりだからなのかドキドキが止まらない。
差し出されたカップを受け取り自分のをチョロ松に渡す。
それをチョロ松が当然の様に口に運ぶ。
いやまあ当然だけどっ。
と、う、ぜ、んっ!だけどよく考えたら間接キスだし、いや、キスゆーて唇が触れるわけじゃないけど、だからノーカンだと思うけど、キス、だよ。
き、す!!!
思わずチョロ松の手首を掴んでそれを止めていた。