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幸せになりたい!『刀剣乱舞』

第6章 第六章


あくまでも『私の為だ』と私はいった。そちらの方が骨喰くんが妙な気を遣わないと思ったからだ、首を傾げて駄目かな?と笑う私に戸惑う骨喰くんがいて、鯰尾くんが答えた。

「主って…本当に変わってるね」
「そう?私は自分に素直で、ただ欲に忠実なだけ…仲良くなれるならなんでもやるよ、ただ私で遊ぶのは勘弁ね?」

昨日の岩融さんと今剣くんの事を思い出し、ぶるりと身体を震わせる。苦笑いを浮かべていた鯰尾くんはくすりと小さく微笑みを見せた、骨喰くんを見つめてどうか聞いて見る。

「どうして…主は…」
「骨喰くんをもっと知りたいな…仲良くならないと分からない事もあるでしょう?」
「…あんた、本当に変わってる」
「……変わっているっていうのは貶されてるの?それとも褒められてるの?」
「えーと…両方?」
「……分かった。褒め言葉として受け取っておくよ」

なんとも言えない気分になるが、気を取り直してニコリと微笑む。私と仲良くしてよと言う言葉に鯰尾くんと骨喰くんは私を見つめて来ると小さく笑い返してくれた。それが少し呆れた笑みだとしても私は気にしない、一歩ずつ彼等に近付けた証拠でもあるからだ。

「それに私ね、内番やって見たいと思ってたんだ!」
「え゙っ!主が…するの…?」
「ふふっ…駄目かしら?野菜作りとか、馬の世話とか楽しそう…この本丸も掃除したいし」

それにしても日本号さんが持つ槍のふさふさを使って天井のホコリを取りたいといったら、やはり彼は怒るだろうか。案外乗ってくれたりして…今度駄目元で聞いて見ようと思う。

「主が馬の世話!?」
「あぁ…手合わせとかは無理だからね?だけど力を付けたいから…刀とか弓とか銃とか扱えたらさ、多分足でまといにならないとは思うんだよね?」
「……主、鯰尾と馬の世話は止めた方がいい」
「んっ?どうして?」
「馬糞は嫌いなやつになげるー」

鯰尾くんが馬糞を持つような格好で私に笑って見せて、骨喰くんは少し表情を崩して呆れた顔をしていた。今度は私が呆れたように微笑む。

「馬糞ねー…まぁ喧嘩にならない程度なら大目に見るかな?」
「わーい!主分かってる!」
「ただ、馬糞って畑の肥料になるから…投げるより集めてくれると嬉しいな。美味しい野菜育てたいしね?」

私がいう言葉に、抱き着こうとした鯰尾くんはピタリと止まった。そしてキラキラと目を輝かせて大きく頷かれる。
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