第11章 後戻りは出来ない

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《翔Side》

いけないことをしてるってわかってる


でも大好きな人が目の前にいて
無防備な姿でいたら理性なんて簡単にぶっ飛ぶだろ?



俺が体に触れて
それに反応してるのがわかる


感じていることを認めたくなくて
声を抑えてるみたいだけど


その姿が余計そそるんだよ


｢声…出して｣


しの｢いや…
お願い…やめて…｣


嫌がっているのも涙を流しながら悦んでるかのように見えてしまう


｢やめないよ?
好きなんだ
愛してる
こんなに思ってるのに嫌がる理由がどこにあるんだよ｣


しの｢櫻井さんの気持ちには答えられない…
私には智がっ…｣
｢智、智やめろよっ!!!!｣


俺が怒鳴ったせいで
しのちゃんの目から涙が落ちた