第5章 めんどくさがりさん【野崎真由】
夏希は、野崎真由という人と付き合っている。
だが、夏希は心配になっていた。
何故なら、
野崎真由は夏希に全く手出ししていないからである。
美紅「で、私に相談~??」
夏希「うん…。」
私は今、一番信頼のできる友達美紅に真由君が手出ししないことを相談していた。
美紅「んんー、まぁ、"キスしたい"とかいっときゃ大丈夫かなぁ。」
夏希「むっ、無理だよぉ!!」
それもそのはず、
私は消極的な性格で、大胆なことが出来ないのだ。
夏希「ハードルが高すぎる…!」
私は顔を真っ赤にしながら俯いた。
すると、美紅は深い溜め息をついた。
美紅「…あんたねぇ、キスの一つくらいさっさと済ましなさいよ…!」
夏希「恥ずかしいよ美紅ー。」
美紅「じゃあ、夏希はどうしたいの?」
夏希「えと…、一緒に帰る時に手を繋いだりしたいかな」
美紅「ウブな人だこと…。」
夏希「……キス……も、したいかも」
私がその一言をいうと、
美紅はニカッと笑い、
「そうこなくっちゃね!」
と自信ありげな表情をした。
美紅「私に良い考えがあるわ!」